【東京女子プロレス】彼女の夢の話

 

 乃蒼ヒカリのデビューは2018年1月4日後楽園ホール大会。学生時代に東京女子プロレス(東女)に履歴書を送り、高木三四郎(大社長)から『卒業してからもう一度』と言われ夢を諦めかけたこともあったというが、紆余曲折ありつつも間違いなく2021年4月1日に彼女はその胸に抱き続けた夢の一端に手をかけた。

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多くのデスマッチ選手がコスチュームとして使用するニッカポッカを履いた乃蒼ヒカリ

 以前からデスマッチ志向が強く随所で発信も行ってきた中での興行。興行が4月1日だったことから「エイプリルフール」とTwitterの投稿もあった。

  もちろん果てにはデスマッチが待っているだろうけれど、階段の一歩目としてデスマッチ団体ではない東女で考えられ、本人が望む形に一番近いのは間違いなくハードコア形式。

 間違いなくノーDQになる。対戦相手は山下りな。いま日本マット界において世羅りさ選手と合わせハードコア/デスマッチの女子最強2大巨頭と表現して差し支えないだろう。山下はなにせ主戦場の1つにしているFREEDOMSの2月9日後楽園ホール大会でKFCタッグのベルトを藤田ミノルと共にビオレントジャック&マンモス佐々木組から奪取している。世羅りさ選手については調べて。

 正直発表から約1カ月半をこんなに不安に過ごしたのはD王決勝ぶり。D王と違うのは勝つか負けるかではなく、コロナ禍で無事に開催されるのか、ハードコアで怪我欠場したらといった類の不安だった。

 

 4月1日当日の興行はINSPIRATION(ひらめき、思い付き)とタイトルに銘打たれた通り、平日・夜・シングル3戦とこれまでにない実験的な興行だった。

 第1試合で渡辺vs瑞希がまるでメインのような試合展開で観客のボルテージを上げたのは「メインにだけ注目されてたまるか、なめんなよ」といった心意気を感じるもの。エルボーの一発の重さやカウントを返す勢いはぜひ2度見て欲しい内容だった。対坂崎ユカ戦からすっかり見かけなくなっていた渦飴を抜いたのも、渡辺はもちろん観客を意識してだったのではないだろうかと思わずにはいられない。

 第2試合は打って変わっ現プリプリ王者の辰巳リカの盤石な実力を垣間見た気がする。なにより際立ったのは受けの見事さ。

 クッションつけててもヒップアタックは痛いだろ…そのくだりなかったら10分越えてなくない???

 前試合が辰巳の勝利で終わり、勝利者曲が会場にヒットしている中粛々と若手によって運び込まれるパイプ椅子、凶器入りの箱、ベニヤ板…EntranceHell(大日本プロレス、デスマッチ準備の曲)じゃ駄目だったんですか…?

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表側にはアイドルのライブでオタクが振るサイリウムが十字架の形に設置されていた

 試合の序盤はオーソドックスなロックアップから。身長差12cmはジュニアvsヘビーの図を彷彿とさせるもの。力比べは間違いなく山下に分がある。

 体重差は公表がないのでわからないものの、10~20キロはありそう。

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試合最序盤ロックアップで組み合う両選手

 約3年の3か月のキャリアで積み上げたものを出し切ってなお届かない領域があるのは間違いないものの、リングに所属事務所の在庫と思しきCDを撒き、痛めつけるように背中を執拗にローリングクレイドルでこすりつけていくのはさすがセンス。

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ローリングクレイドルで山下を丸めた

 力isパワー!パワー=正義!脳内がバグる山下りなの筋力。信じられないことに反動なしでコレ。



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パワーで担ぎ上げ、CDケースなどが散乱するマットに乃蒼を叩きつける山下

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山下に振られたものの直前で踏みとどまった

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山下は自爆

 ちなみにこのベニヤさんは木曽さんによって4分割されてました。はかないね。

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パイプ椅子はレスラーを殴るためにあるという公式を証明した一瞬

 試合は山下優勢で進み、場外にセットした机へのファイヤーサンダーや雪崩式ブレーンバスターで順調に乃蒼を追い詰めていく山下。

 獅子は兎を狩るのにも全力を尽くすとはいうが、全力の中に潜む余裕があるのもまた魅力。

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東女の選手にブレーンバスターを使う選手は少なく、雪崩式にもなれば初体験だったはず

 最後は熱中しすぎて写真を撮影しなかったのが悔やまれるが裏投げからパールハーバースプラッシュを投下。

 山下に2で返され、キメ時とにらまれたかバックドロップ、ショートレンジラリアット、ロープに走ってのラリアットと畳みかけられ、2で返したものの乱雑に積まれたパイプ椅子へのスプラッシュマウンテンで勝負が決した。

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シェー!

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いちプロレスファンからの友達で今は先輩後輩。

汐凛セナとして乃蒼ヒカリのハードコアはどう見えたのだろう

 同じアンチェインとして活動する山下にパールハーバーを決めた瞬間は、もしかしたら殺されるのではとよぎったものの、試合後マイクで山下は乃蒼を絶賛。

 ガジェットを使えとアドバイスを送られたのは今後への期待が大きく込められていたように感じる。

 

 まあまあ長くなった東女の中でハードコアと銘打たれた試合はこれが初。本興行で見られる日が来るのか、クリスブルックスプロデュース興行で試合が組まれるのが先かわからないけれど3年で辞めなかった今日があのリングにあった。

 

 結びに、最後かけよった汐凛セナには乃蒼ヒカリはどう写ったのだろうか。自分もとハードコア/デスマッチに飛び込んでくれたら、いちファンとしてそう思わずにはいられない。

 ハイパーミサオがハードコアへの憧憬を口にし、中島翔子は自らリングを無法地帯にする。東女でデスマッチアイドルたちが自ら旗をぶち上げる日はそう遠くないのかもしれない。キラキラ輝く場所が血に染まったリングなだけなのだから。

11.7TDCホール大会~WRESTLE PRINCESS~を振り返る

 今回の大会は複数路線が利用できるターミナル駅へ向かう終電車だったのだと思う。「コロナ禍」に開催されたビッグマッチ。もちろんこの大会を終えて、私個人がコロナを脱したと感じていても世界的な状況が変わるわけではないけれど。

 終電で乗客は全員降りても電車は朝が来たらまた人を乗せて動く。始発から終電へ向けて旅が始まる。

 あまりポエムを書きすぎても本題が始まれないのでさっさと振り返りましょう。いま2時だし。

 

・第1試合 〇鈴芽&汐凛セナvs●宮本もか&駿河メイ

 我闘雲舞の元気印、駿河メイが満を持して東京女子初登場。京都出身で駿河ですってよ奥さん。148cmでデビューは2018年。

 勝つなら鈴芽か汐凛が宮本から、駿河が鈴芽か汐凛からかと思っていたところ鈴芽が宮本からリングアベルを決めて3カウント。

 試合全体的に大会場に慣れないのか、ストンピングなんかでもちょっと音が出てない印象。ただ要所要所でしっかりと適切に持ち技を使っている様子で次同じ会場で見るのが楽しみ。

 第2試合からセコンドついてお疲れさまでした!!!

 

・第2試合 小橋マリカ&猫はるなvs桐生真弥&原宿ぽむ

 このバカチンが!(幻聴)復帰欠場復帰戦の小橋が猫を供回りに帰ってきました。観客を煽って声を出させるというのは、試合の流れを持っていきやすいのではないかと常々考えている私ですが、コロナ禍においては自粛する選手が多い傾向…そんなことはないかもしれません。

 試合は9分。桐生がだんだんと自分の体をどう動かせばいいのかを理解し始めたのか、要所で繰り出されるエルボードロップやスパインバスターが説得力の塊。

 みんながみんな自分の勝ちを狙いに行く中、終盤に決めろとパートナーに声をかけて相手がカットに入らないように抑えるというのは強い信頼感あってこそなんでしょうか。尊いですね。

 

・第3試合 第5代インターナショナル・プリンセス王座決定トーナメント準決勝

乃蒼ヒカリvs舞海魅星

 原宿ぽむを下した乃蒼と桐生を下した舞海の一戦。以前シングルで舞海を下している乃蒼は意地もあってか負けないと言っていたはず。

 試合の内容に触れる前に、根底にあるスタイルの違いが際立ったマッチングだったのではないかということについて取り上げてみたい。

 どういうことかというと、盛り上げ方の違い。これは2パターンあると私は考えていて、要は観客へのアピールの仕方。ちょっと言葉にするのが難しいのだけれど、リング内に立って、観客のことはいったん置いておき自分のプレーで魅せつけるタイプと、観客を巻き込みながら視線を自分の力で引き寄せて試合を組み立てるタイプの2つ。

 この試合は前者が舞海、後者が乃蒼だったと思う。

 試合内容は舞海が厳しく締め上げてギブアップを狙いに行ったのを耐えきり、ダメージを積み重ね続けた乃蒼がBSHで3カウントという展開。ようやく第2試合までのなんとなくいつもの試合じゃないな?という観客のもやもやをしっかり解消した名勝負になった。

 トーナメントを勝ち抜くことを考えたとき、切り札を一枚切った形になり、さらには右肩を絞り上げられた乃蒼は続く決勝に一抹の不安があったのではないかと思うが、観客の心をつかんで離さなかったこの試合、本当に乃蒼が勝ったのだと思う。

 相手の技を受けて引き出しを開けさせた上で上回り勝つ。我々観客は純粋な強さを見たくてチケットを買い会場に足を運んでいるわけではない。間違いなく第三試合の主役は乃蒼ヒカリだった。

・第4試合 中島翔子vs上福ゆき

 中島翔子を攻略するなら…を実行すると行きつく答えは足を殺すこと。リングから落ちて、エプロンで隠れているリングを支える鉄柱に膝を打ち付けられた中島の機動力は間違いなく死んでいたし、ノーザンもホールドしきれずなのか投げっぱなしに。

 伝家の宝刀ダイビングセントーン誤爆が勝敗の行方を決める決定打になったとは思うが、上福の勝ちにこだわる姿は一枚皮を脱いだのだと思う。

 パリピとしてリング内外で明るく楽しく振舞うだけではなく、勝ちに行くレスラーになったのだろう。

 願わくば足を殺さず持てる武器を持って万全の大怪獣討伐に改めて挑んで欲しい。きっと今回以上の好勝負が繰り広げられるはずだ。

・第5試合 らくvsまなせゆうな

 東女との契約を更新せずにガンプロ所属になったまなせの帰郷。序盤のコミカルな展開から一歩もリードを許さずに、らくに立ちはだかった。

 試合のすべては最後、鈴木ダイナミックで決めずに0レンジラリアットで決めたシーンがすべてだと思うので見てくれ。

 

 あとこれが休憩だと思ってたよ。

・第6試合 ハイパーミサオvs赤井沙希WPスイッチ式ランダムルールマッチ~ラストウーマンスタンディングマッチ~

 要はスイッチを押すと展開変わるよ!だ。最後のルールはダウン後10カウント以内に立ち上がれない場合敗北になるラストウーマンスタンディング。

 ここはハイパミが赤井へ抱く思いなどあるので詳しくは試合を見てください。

 試合中盤、スイッチを押してモニターで発表されたのは助っ人選手参戦マッチ。赤井川助っ人としてコールされ、会場に鳴り響く切るBATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY。皆さんご存じDDT坂口征夫がご入場。もうここで場内爆発。コロナだろうが何だろうが漏れる驚きの声。

 そしてハイパミの助っ人は…坂口だよ?誰連れてくんの…といった会場の困惑が広がる中…ガラスが盛大に割れるような音がしてからファイアー!そう。高木三四郎

 あ、声出すのだめでしたね…正直この瞬間が一番盛り上がってしまったのでは説ありましたね。レスラーは入場が7割は至言ですよ。

・第7試合 伊藤&Sareee vsアジャコング&山下実優

 アジャコングの姿が見えた瞬間に会場が引き締まる音が聞こえた。

 伊藤撃沈!山下激勝!詳しくはレッスルユニバースで。第6試合の余韻全部吹っ飛んだ。

・第8試合 乃蒼ヒカリvs上福ゆき

 試合終盤、裏投げ、BSHの体制を耐えた上福のレフェリー、乃蒼のブラインドを突いたサミング。一斉に畳みかけて2連発のフェイマサー。この試合は前の試合をどれだけ優位に進めて身体、精神で相手の優位に立つかが肝だったのかもしれない。

 バックステージコメントで乃蒼が「中島に勝った瞬間を見て、ちょっとビビっちゃったかなと思って」と話したのが嫌に印象的だった。

 乃蒼の伊東戦は正直今でも見られない。今でも見ると勝つ!勝つ!と思ってしまうから。でも今回のタイトルマッチは激戦で、一個昇華した気がする。きっと乃蒼がタイトルを取って腰にベルトを巻く日は近いのかもしれない…

 ところで汐凛さんが美軍行く気がしてきたんですけど何でしょうこの予感。

・第9試合 辰巳リカ&渡辺美詩vs天満のどか&愛野ゆき

 うー!ばくれつ!

 この試合で私の中の天満株が爆上がりしました。この試合の主役は天満。

・第10試合 坂崎ユカvs瑞希

 坂崎のセコンドに中島がいるんですよぉ…前哨戦で対角にいたはずなのに突然連携しかけられたり、タイトルを取られた主犯のところにさ…みらクリは最近見られてないけど正タッグ、正パートナーって中島の中では坂崎なのかもしれないですね…

 坂崎からはどうにもマジラビの話ばかり出ていたのでわかりません。そうだったら僕は嬉しいです。

 序盤に坂崎のコスチュームがはだけてしまうアクシデントはあったものの、25分の激闘。メインの試合にふさわしかったのではないでしょうか。もうそれ以外ないよ。おなか一杯。

 

時は来た…それだけだ

 実はタイトル付けることが滅法苦手でございまして。特別意味はございません。

 

 お久しぶりの更新になります。毎日は無理があるものの、観戦録のようにしていく予定だったにも関わらずこの有様。すべては趣味のために仕事を強いる業務形態をなしている日本の社会が悪いです。そんなことはないのかもしれませんが。

 

 ところで11/1開催のアプガ(プ)チェキ、体調不良で乃蒼が欠席となりました。このご時世、すわコロナかと心配しましたがPCRの結果は陰性だったそうで一安心。

 (一応元を引いておきます。)

 

 コロナでなくてもインフルエンザの心配があるのがこの時期ではありますが、おそらく大丈夫な感じがするので大丈夫。

 

 さて11.7といえばTDCHですね。略すとまるで薬局のよう。HACとか。

 5年?10年?前くらいに一度アニメ/ゲーム系のライブで行ったことがあるホールでして。なんとなく当時を思い返すと薄暗かった記憶が。あんまりに遠いと見づらいかもとも。今回は北席がないとのことで後楽園のように背中にビューが出てくれると嬉しいですね。

 音については音楽や舞台がもっぱら多く行われるホールですし、いい響き方しそう。でもスピーカー真横に来ると音がダイレクトアタック8,000ダメージでゲーム終了になるので耳栓が必要になるのかもしれない。。。

 試合はカード出揃いましたね。さぁこれから機運高めていこうってところに退団者多く出たのは影を落とすかと思ってましたが、個人的にはあんまりダメージというダメージはなかった気が。現チャンプでも特別因縁が進行していたわけでもなく。

 それでいうと万喜は乃蒼とのタッグチームがいい展開しそうだったので少しもったいない気がするんですけどね。

 スターダムに定期参戦するようになった里歩選手が東女に上がらないところを見ると契約固そうですよね。

 

 まぁそんなことはいいんですよ。DDTでインターのベルトはルール変更アリな感じが漂ってるんですけど東女もいいの?ハードコア見られるの?椅子の底抜けるかな??????

 ちょっとよくわからないんですけど誰が勝っても絵が描けるいいメンツが挑戦する緑のベルト。中島vs乃蒼のシングルはあんまり記憶にないので実現しろと願って筆をおきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえばうなぎひまわりの進路どうなったん?

3!2!1!ひらがな~!まっするまっする!

 いつかくたびれたスーツを着て煙草をふかしながら昔の輝いていた自分につかるような、糠床から引き出されずに忘れ去られたくたびれたキュウリのようになってしまうのではないか…

 そんな暗い気持ちに、多幸感に包まれてふとした瞬間我に返って気が付いてしまうのが自分にとっての「まっする」のようです。

 普段といえばプロレスというものは自分にはできないというか、肉体も発想も届きはしないと思っているものなので、どうにも暗い感情なんぞ湧きようもないの。しかしことまっするについては「文化祭」のイメージが強く、自分がやってきた大学祭実行委員の経験と少し被るのか「ずるい」「じぶんもやってみたい」なんと思ったりするのです。

 

 これがまた一息つくとやはりマッスル坂井はすごいんだという気持ちになってくるのです。リングで直接見ていても薄いガラスに阻まれている感覚の通常興行の中で、我々のいるところまで目線を合わせに来てくれるような感じ。痛いものが痛いとわかるというか、自分たちが当事者で、作り上げた舞台が手のひらにあるような感じ。

 もしかしたら、笑顔と真顔が平気な顔をして同居するDDTの中にあってまっするこそ自然に心の底から笑って大声を出せる気がしてくるのです。もしもっと現実をしらないころにコレに出会っていたら1も2もなく駆け出せた気もしてきます。

 結局のところ、楽しく幸せな気持ちになれるのは本当なのです。こうして娯楽として消費できるものがあふれている中でまっするに触れられていることが最も幸せなことなのだと書いていて実感しているところです。

 

これがマッスル坂井にだけは見つかりませんように。

【2020年 東京女子プロレス】東京プリンセスカップを瑞希が2連覇

東京女子プロレスが毎年夏に開催している「東京プリンセスカップTPC)」。8月29日に開催された新宿FACE大会で中島翔子を下し、昨年度優勝した瑞希が2連覇を成し遂げた。』

 

 と、新聞調に書くとタイトル含めこんな出だしで始まるのでしょう。タイトルで瑞希の記事かと感じた方には謝るよりほかありませんが、この後試合の詳細や選手コメントを拾っていくとそれらしさが増します。仕事でもないので堅苦しい文章は書きませんが。

 

 さて、11.7TDH大会、マジラビがベルトを賭けて初勝負。昨年のDDT両国大会で中島vs坂崎が歩んできた歴史を感じさせてくれたので、ある意味今回は「個」を重視した試合になるのかもしれません。

 

東京女子プロレス「プリンセスカップ」集客数

 ひとまず試合の振り返りなどよりも先に集客数を見ていきます。数字の参照はDDTオフィシャルHP(https://www.ddtpro.com/results)に公開されているものです。

 

①8月8日(神田明神ホール)未発表

②9日(同)未発表

③10日(同)未発表

④15日(同)未発表

⑤29日(同)未発表

 

 コロナ禍において、客席を間引くのは当然とはいえ観客発表なしは驚き。大体座席は1席飛ばしの印象だったので直近の同会場に入った観客を半分で割ってみます。2018年12月27日に行われた神田明神ホール大会は「239人(超満員)」。

 低めに見積もって200人で満員だとして100人が制限人数だとしましょう。

 新宿FACEは適当なDDTの大会から引っ張ったところ「351人(満員)」なので、ざっと180人がキャパと想像。

 コロナ前なら雑に計算して1200人ほどが会場で観戦できたはず。さらに連戦も含めれば普段の大会にはなかなか来られない地方ファンも駆けつけることができ、1500ほどに数字を伸ばしたかもしれません。

 ①~④400⑤180①~⑤580

 それが580人。ちなみに7.23の後楽園大会は490人。普段なら1000人超えは当たり前の大会なのでコロナの恐ろしさをなんとなく感じます。売上的な面での。

 売り上げはチケットの金額と枚数がわからないので触れませんが会場費とJASRAC、そのほか諸々諸経費を考えると…

 そういえばJASRACって「会場に何人入ったか」ではなく「会場に何人入るか」で楽曲利用料を徴収してくるそうです。このコロナ禍においてその制度が変わっていないならヤベェ仕組みですね。

 さて試合の現地観戦者数はこんなもんでしょうがレッスルユニバースを考慮すると、どうなるかわかりません。もしかしたらNOAHファンも見てるかもしれないですしね。

 

試合の所感

 これを第一試合から振り返ると大変面倒なことになるので一部だけ。

中島翔子対桐生真弥

 今回準優勝をした中島翔子。試合順を決めるくじ引きやTwitterでさんざん桐生選手を挑発して言葉通り勝って見せたのはさすがの一言。

 この試合は桐生が中島の羽根折りや無人在来線でタップせずにしのぎ切ったというのが大きく光っていた気がする。攻撃力で劣るなら後は耐え抜いてチャンス狙うしかないんですかねぇ…

 スパインバスターはかけてすぐエビ固めに持っていけそうなところ、かけて離れてしまうのはもったいないかなぁと思ったり。

 

乃蒼ヒカリ対山下美優

 序盤の空気から優勢なのは乃蒼だったと思ってたんです…モーションが少ないスカルキックがずるいょ…組みつく必要がなく、気が付いたらかかとが襲ってくる恐ろしさ。

 10分時点で変形のエビ固めでもたついたところもあったけれど、その前の変形ヨーロピアクラッチで終わったと思ったんですよマジな話。

 あとトラースキック本邦初公開!全俺が泣いた。もう少し蹴りやヒザが欲しいところなんですよね。投げ技は裏投げが東京女子の中でも最高峰の威力があるのは前哨戦後の山下のコメントでもわかる通りで。

https://www.ddtpro.com/universe/videos/7892

のメイン、竹下対クリスのクリスが出す丸め込みや固め方なんかは見たことがある気もするし…特に2時間22分のあたりは裏投げで返された後にガッチリ勝ちに繋げられそう。

 カナディアンバックブリーカーとかバズソーキックとか指踏みから膝ぶち込んだり…来年は技も磨きがかかって増えてたり優勝してしまうんだろうなぁ…

 

 ところで試合見に行けずごめんなさい…夜道気を付けるので襲わないで…

久しぶりです

・タイトルをつけるのが面倒なので諦めました!!!

 初めまして!!!のレベルでブログを書いていない事実に気が付いてキーボードを叩くのを辞めるか真剣に悩みました。前回の投稿が2020年2月3日だそうなのでいかに飽きやすい性格なのか皆様よくわかっていただけるかと思います。まだ1年放っておかなかっただけ自分を褒めてあげてもいいでしょうか。

 

 さて、もともと仕事で書きたいように書けないのがストレスで始まったのがこのブログですので好き放題やりたいところ。ただ発言に責任を持つのは自分になってしまうのでそこらへんは気を付けていきたい。

 

 一応プロレス系の記事を書き続けてきたのでちょっと触れたいこともありつつリハビリ。

 

週刊プロレス/2020年5/13&20号(No.2064)

 えっ棚橋?????????

 

 紙で買うより週刊プロレスモバイルプレミアム入ったほうが安いじゃん!!!というのと、電車通勤から車に通勤方法が切り替わり確実に置いてあるとわかっているコンビニに寄りにくくなったので電子に切り替えた。

 週刊プロレスの表紙とはコンビニバイト時代の5年間お世話になってきたので、新日本を始め全日本だったりの主要な選手がどんな活躍をしたのかは朧げに知っている。

 どれだけ新日本の選手が表紙に登場してきたかもバックナンバーを見てみればよく分かる。それはいいのだ。それは。

 

 試合あったじゃん!!!一騎当千!!!橋本大地初優勝!!!

 

 DDT11.3ですら表紙を飾れないのに一騎当千じゃ…と思わないでもないけれど、この新型コロナウイルス感染症の不安が叫ばれる中、無観客で試合を続行し大日本が取れる手段で最も多くのお客様にそれを届ける。

この姿勢にきっと全国大勢のプロレスファンが安心と期待を胸に抱いたのではなかろうかと思うのだ。

 何の話をしていたのか忘れたけど、過去の話とできたらいいねの話より一週間振り返って大きな話題を提供してほしいなぁと。

 

 とりあえず今週末からDDTの配信試合があるので楽しみ。東女もGW中に一回くらい…

とりあえず記事にしてこなかったものを振り返る①

・前置き

 あまりに更新をしなさすぎてなんだか色々面倒になったので一気に終わらせてしまおうという今回のこの企画。

 そういえば乃蒼ヒカリ選手の身長153cmなんだってさ…!中島翔子選手が147cmなのはもう頭にしっかり入ってるけど、そういえばしっかり数字知らなかったなぁ…でも160cmないの…?そんなに小さかった…?チェキ何枚取ってきたんだろうね…

・1.18板橋

 第3試合で止まってた。大丈夫かワシ。飽き性がすぎるぞ。

 第4試合は「坂崎・伊藤vsまなせ・らく」だったらしい。いま公式のリザルト片手に書いてる。

 この試合は確かイギリス遠征帰国組vs現地組みたいな組まれ方だったかな…

 英国遠征組がその強さを見せつけたなんて書いてある。まあ総合してしまえばそりゃ光るよね…遠征組は…バイアスかかるし…

 この試合で注目していたのはらく選手。坂崎伊藤に勝てるとすればらくがサポートしてまなせが鈴木ダイナミックや踵落としなどフィニッシャー決めるかだなぁと考えていたので、初勝利はもちろんどう動くかかなと。

 最終的には変形オモプラッタでギブしてしまっているけど耐えていたし成長って意識で随分と飛躍するんだなぁと思ったり。

 

 第5試合は渡辺vs舞海。東京女子のパワーファイターといえば頭に浮かんでくるこの2人でしょうよ。

 舞海しゅごい以外の感想があんまり湧いてこなかったりする…最後のティアドロップももしタッグマッチならカット入って最後勝ってたかもしれない。

 ラリアットも素人でもわかるあの威力。使う選手があまりいないだけにまなせと打ちあえるって相当じゃないかな…

 

 メインは山下・辰巳・瑞希vs万喜・乃蒼・原宿。確か大阪での前哨戦+予行演習みたいな…記憶が…曖昧…

 乃蒼と万喜が組んでリングにいるってだけでそっちに視線が吸われがちなのでよくない。

 試合は確か瑞希がなかなか交代できずに捕まるシーンが長かったんだっけな…

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 これファイナルカットでいい気がするんだけど違うかな…最近背中の筋肉の発達と共にラリアット系の技を使うようになった気がする。

 裏投げもぽむを強引に投げ切ったのをユニバースで見たけどこれからドンドン決まりだすかな?